「はじめてのおつかい」

 私はこの番組、見ません、見せません。

 世の中、こんなにたくさん小さい子を巻き込んだ事件が頻発している中、子供を一人で外を歩かせるということに親はもっと神経質になるべきだし、なってきていると思います。
 いたるところに通行人に扮したスタッフを配置して、安全には万全を期しているというのは、テレビ局サイドの都合であって、それ以前の根本的な問題に目を向けるべきです。
 3歳にも満たない子を一人または兄弟だけで、電車に乗せて大通りを渡らせて…というおつかいに、正常な分別のできる親ならフツウまず行かせない。
 じゃ、交通量の少ない田舎なら安全かといえばそうではなく、子供を取り巻く事件はいたるところで起きている。
 CMでも流れていますよね。「こどもをひとりにしない、させない」っていう…。 

 「おかあさんはちょっと○○だから、行ってきてくれる?」と促すのは、あきらかに子供をだましているのであり、そこには「なにか面白いハプニングが起きるだろう」「けなげな子供の呟きが聞けるだろう」「涙をさそう兄弟愛が見られるだろう」という作り手サイドの勝手な欲望が渦巻いているのが見えてしまい、なんともやりきれない。 

 最近は見てないのでわかりませんが、私が見たとき「こんなとき男の子は泣かない!がんばれ!」みたいな表現があったのも気になったのでますます見なくなりました。