光市母子殺害事件

 以前から関心を持って経過を見守っているこの事件。昨日の法廷の絵図は、壮観でしたね。裁判官の左側に20人近い弁護団、右側には2人の検察官。死刑廃止論者や、人権擁護の活動に力を入れている全国の弁護士たちが自発的に参加している集団らしいです。
 事件そのものを裁く、というより、自分たちの論理を認めさせたいがための手段として、この事件が使われているように感じます。
 昨日の被告人の弁論、「(奥さんに)母の姿を重ねてしまった」とか「殺す気はなく、気がついたらプロレスの技をかけてしまっていた」とか、今頃になってなんでこんなことを語りだすのか。すべて、弁護士軍団に作られた裁判に勝つためのシナリオを、演じているだけなのは見え見えです。
 だいたい「(被告人に)更正の余地がある」ということで死刑を免れるのは、納得がいきません。殺された人は、もう「将来」はないわけで、被告の「将来」というかけがえのないものを断つことでしか、償う方法はないと思います。
 毎回思うのは、本村さんが言われた「今すぐ、無罪にして釈放してください。僕が殺しに行きます」。やはり遺族の思いは、これに凝縮されていると思います。
 裁判員制度がここに使われていたら、いったいどんな結論が出るのでしょう。