恋の予感

 娘のこと(このところ、続いています)。
 『憧れの「お兄ちゃんの友だち」』とメールを始めました。お互い顔は知っているけど、しゃべったことがないという、なんとも頼りない関係。どう文章を作ったらいいのか、どう会話を展開したらいいのか、どう引いたらいいのか、いちいち私にメールの添削・案を求めてきます。相手は同級生の男子に比べたらずいぶん大人ですから、接し方に悩んでいる様子。
「そんなの自分で考えなさい」と突っぱねるものの、私も面白がってからかい半分、ついつい首をつっこんでしまう。返信メールをしっかり私に見せてくれ、二人で一喜一憂している。あかん、あかん、娘の恋愛に立ち入りすぎても…。
 恋の始まりってこんな感じだったなあ。助詞ひとつの違いに相手の心理を読み込んだり、名前を呼んでもらえるだけで歓喜したり…。

 自分の人生でかなわなかったこと、やり残したことを、娘の人生に絶対求めないようにしようと、娘が生まれたときから心に誓っています。でも、娘の人生を通して自分の人生をもう一度生きているのを感じるこの頃です。