顔を上げて、目を見て

 大手企業の海外工場で工場長を務める友人は、年に何度かマスコミ対応の模擬記者会見の練習をするという。工場内で爆発が起こった、製品に異物が混入していた、などの想定で、社員が交代でマスコミ役になりするどい質問を浴びせるという。
 どんな言葉を選び、どういう話し方をし、悪意に満ちた質問にどう答えるか、目線をどう配るか・・・。企業の存続にかかわるわけだから、誠意のあるすばやい対応で、さまざまな被害を最小限にとどめるための「危機管理」ということには、企業なら当然最大限の対応が必要となるはずである。
 「前社長の『もったいない』の方針で・・・」という言い訳は、前回の「パート社員が勝手にやったこと」となんら変わりもなく、相変わらず、目線を下げたままの記者会見では、とうてい誠意が伝わるはずもなく・・・。あなたには、やはり社長は無理だと思いますよ。

 春にこの料亭が営業再開したときに、列を作って食べに行く人の気持ちがわからない。「自然淘汰」という制裁もありだと思います。