学習指導要領

 22日に発表された2013年度から実施される学習指導要領。
 「英語の授業は英語で行うのが基本」って!またですか?この小手先だけ変えて根本を全く変えない改革。最終到達点の大学受験制度を根本から変更しない限り何の教育改革にもならないと思いますよ。
 現状では、難関大学に合格するためには、文法を理解し、長文を講読し、複雑な英作文をする力が絶対的に必要なのに、それらを英語でちんたら、解説したり理解したりする時間をかけている余裕など皆無ですよ。受験英語力は、そんな悠長な授業では身につかない。
 これから英語の先生になろうとする学生にとっては、英語で授業をする能力を磨いて、それに見合った人が教師になるわけだから問題ないだろうけど、現在の英語教師でそんな授業ができる人がどれくらいいるのだろう。「Repeat after me」「Write it down, please」程度の英語では無理ですって。
 「覚える単語数は、中国や韓国と同じレベルにまで増やす」って、なんでここでこれらの国との比較?いったい文科省は「英語」をどうしたいの?

 学習指導要領が発表されるたびに、絶望的な気持ちになる。前回「ゆとり教育」「3割減」の発表があった時に「公立にはまかせておけない」の思いから子供たちの進路を真剣に考え始めたっけ。2013年にはもううちには高校生もいないけどね。