初オペラ

 堪能してきました、佐渡裕プロデュースのオペラ「カルメン」。 兵庫県立芸術文化センターにて。

 やぁ〜、どうしましょう、これは病みつきになりそうやわ。「はまってしまいそう」…って、これ初めて行った文楽、歌舞伎、タカラヅカ劇団四季の報告をする時はいつもこの台詞をはいている気がする。
 でも、これはまさに総合芸術。生のオーケストラの音も声楽も舞台もストーリーも、全部堪能できるんだから。アリアも聴きどころたっぷりだし、もともとアリアができる人たちが集まってする重唱もまさに体が震えるほどの迫力…。
 フランス語の上演ということで、舞台左右に字幕が出るので、ストーリーを追うのは全く問題なし。字幕に追われることなく、それぞれの音の出どころの楽器を探す余裕もあるし、歌う姿や衣装も十分堪能できる。
 会場が西宮ということもあり、阪急神戸線沿線のおしゃれなマダムたちがいっぱい。街中で見かけないようなかなり気合の入ったファッションの人も多い。夫婦とおぼしき男女のカップルが多い。若い子は少ない。
 25分の休憩時間には、多くの人がロビーでシャンパンやワインなどをたしなんでいる。まさに大人の社交場。
 今回は、2階のS席で堪能したけどオペラに関しては4000円の4階席でも十分楽しめそうな気がする。ダブルキャストだしもう一回見たいけど、残念ながら今日が最終日。これからはもっと気軽に出かけてみたい。

 2月にチケットを購入したときは、家族の誰と行くかは決めていなかった。オーケストラでもおなじみだったし娘も行きたがったけど、残念ながら期末テストの真っ最中。息子は、直前に「七夕コンパ」が入り、やはり「コンパ」の魅力には逆らえなかったようで…。ムッシュは、日曜日が仕事なので「ゆっくりしたい」と言っていたけど、もともとテノールの声が大好きだし絶対楽しめるからと説き伏せ連れ出した。
 普段あまりこういうことに対して感想を口にしないムッシュだけど、帰宅後3回もしみじみと「面白かったねぇ」と感慨深かげに言っていたのがなによりうれしかった。

 余韻にひたる日曜日。