文化祭

 18歳くらいになると、楽器、イラスト、声楽、バレエ等々にセミプロ級にうまい子がいたりする。だからクラスごとの劇やミュージカルはかなりレベルの高いものに仕上がっており、見ている方も本格的に感動させられる。文化祭にありがちな生徒たちの茶々や野次もなく、みんな真剣に内容に引き込まれて、涙を流している人たちも多数いた。

 娘たちのクラスは「オペラ座の怪人」を演じた。クリスティーヌ役は声量のあるソプラノのコーラス部の子、ファントム役はバレエを習っている「見せ方」を知っている子…。今までに音楽や家庭科の経験したことをみんなが目いっぱい発揮していた。
 夏休みから準備を進めていたが、推薦試験の前などは早く帰って勉強したい子も多く、意思統一を図るのに苦労していた様子。台本も大道具も背景画も、ゼロからひとつずつ作り上げていくしんどさ、そして今日の達成感。
 終了後の写真撮影では本当にいい顔をしていた。まさに青春真っ只中の顔。10年後も20年後もきっと今日のこの日のことを思い出して、力に変えていると思う。

 男の子の目を気にすることなく、媚びることなく、自分そのものの素をさらけ出して友だちと関わっていける女子高という世界でのびのびと過ごしている娘。
 「男子がいたら気ぃ使って、こんな『がははっ』と大口開けて、笑ってられへんもん!」…だそうです。
 
yenn様。楽しんで来られましたか?