家事

 子供たちがまだ小さい頃は、家事全般は私が担うしかない、と何の疑いもなくこなしてきた。
 しかし、今や子供たちは18歳と21歳。りっぱな大人。独り暮らしのできる年齢。
 そんな家族4人の生活で、なんで私一人がすべての家事を担わなくてはいけないのか。古新聞の片づけから、玄関先の落ち葉掃き、など諸々の家事。むなしさがつのるこの頃。

 しゃべりっぱなしの仕事を終え、お茶で喉を潤す時間も惜しんで電車に乗り、19時ごろに帰宅して(毎日ではないけれど)、帰宅後すぐ台所に立つのが年々辛くなって来た。いい大人3人が私より先に帰宅しているのに、誰一人夕飯の準備に動き始めることもない。ひたすら私を待っている。ほんと、こんなときは心底、泣きたくなる。働く女性はみんな感じていることなんだろうな。こんな思い、もう何十年もしている気がする。

 数ヶ月前から子供たちの洗濯物は、いっさい畳まないことにした。ほったらかし。この春からは、子供たちそれぞれが週1回は夕飯作りを全部担当する計画も進行中。
 解放される寂しさと、早く解放されたいという思いの交錯。