新幹線で新山口に入り、レンタカーを借りて山口県を巡ってきました。

 まずは地理の教科書でもおなじみの秋吉台。想像以上に広い景色に、縮こまっていた心も開放されます。



 そして萩方面へ移動。萩市内の北東に位置する笠山という場所で開催されている「萩・椿まつり」に向かいます。
ここは25,000本のヤブツバキが群生しています。


 庭木のような椿ではなく、背も高く想像以上の迫力。展望台から眺めると360度椿が見渡せ、赤い花の点々がずっと続いています。
遊歩道に散った花、木の間からこぼれてくる光がとてもきれい。汗ばむほどの陽気でした。


 そして松下村塾を訪れてから萩市内で1泊。


 翌日は、雨、風、雨、突風…の荒れた天気。市内を自転車で回るのを楽しみにしていたのに、車からも降りられないほどの天気。逆に観光客が少ないから、城下町の風情ある土塀群を車で回っても迷惑にならずに済みました。
 鍵曲(かいまがり)の街路は行き止まりのように見えます。


 夏みかんの黄色が土塀の色とマッチしています。



 雨の萩を堪能した後は、一路、湯田へ。温泉町ではあるのですが、大きな宿が並ぶばかりで風情が感じられないのが残念。でも、ここの目的は中原中也記念館。

 夫の修論の研究テーマにも大きく関連している人物でもあり、私もその影響で一時期かなり傾倒して詩を暗唱したという、私たちにとってはまさに青春の1ページを飾る人物。たっぷりと展示を楽しみました。
 あまりにその印象が強烈だったので、ちょっと夫は「英気を吸い取られた気がする」って。


喪中でもあり…と少し気が引けたのですが、気持ちを整理する意味でもいい区切りの旅になりました。