スーパーで

〇〇を買ってくれと大泣きしている3歳くらいの男の子。
それはそれはかなりの泣き声で、全身で自分の欲求をおかあさんに訴えている。
それもかなり長時間。
お客さんたちも苦笑いしながら遠巻きに見ている。


ああ、大なり小なり親なら誰もが通る道…。
おかあさんのイライラ、泣きたくなるような情けなさがこちらにまで伝わってくる。
そしてその男の子の声が枯れそうになるほど全身を使って訴えるそのパワー。
そういう発散の仕方ができるのは今だけ。
理不尽さをいっぱい積み重ねて、確実にいい少年になっていくんだろうなと今なら客観的にわかる。



あまりのその泣き声にこちらまでじ〜んとしてきた。

その子の生命力あふれるパワーに…。
それなりに大変だった子育て時代は、私にはもう無縁になってしまったことに…。
あの頃の子供たちも成長し、確実に私たちの元を去っていく日が近いことに…。