バレエ「マノン」 アメリカン・バレエ・シアター(@びわ湖ホール)

   マノン     ジュリー・ケント
   デ・グリュー  ロベルト・ボッレ

 これは、R指定をしてもいいんではないかと思うほどの官能的な演目です(マクミラン版)。二人の男たちのアプローチに心揺れるマノン。大勢の男たちを虜にする魅惑的なマノン。きめ細やかな心の揺れをほんの少しの指先の動き、脚の角度で表現できるって、すばらしい。

 デ・グリュー役の男性は、ガタイがよく筋肉質系。ときどき「体操競技の床」に見えて困った。個人的にはもう少し細身の人が好きかな。衣装は私好みのシュミーズ系でゆらゆら空気にそよぐタイプで、うっとり。

 最近は、カルトナージュに首を突っ込んでいるせいか、舞台装置の壁紙やら衣装のファブリックにやたら目がいってしまう。そういう楽しみ方ができるようになったのもまた楽しい。


 残念ながら娘はシューカツの予定が急きょ入ってしまい、一緒に見られなくて残念でした。前から2番目のいう好席だったのに。(あまりに前すぎて、オーケストラボックスの指揮者の後頭部が…)





しばし、重力のない世界を満喫してきました。





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