職場のアメリカ人が不思議がっていました。
「どうして、日本人はあんなに年齢を知りたがるのか。アメリカにいるときに年齢を聞かれたのはほんの2、3回だった(公的な場面で云々・・・とあとは聞き取れなかった)」

 確かに日本人は、年齢を聞きたがります。それが同い年だったりでもしたら、共感が生まれ、違っていたらいたで「1コ、上か・・・」とまた会話が違うほうに盛り上がる。

 ☆理由その1
 "How old are you?" は、中1のときに習ういかにも簡単な質問文で、会話として成立しやすいから。天気の話題は、無難な話題ではあるが、質問形式にはしにくい。

 ☆理由その2
 日本語には、敬語というものが存在するので、相手と自分の年齢の序列をまず把握しないと敬語の使い分けがしにくいので、まず年齢を気にする癖が残っている。とはいえ英語には敬語は存在しません。それどころかbrotherは、あくまでも血の繋がった兄弟のことであり、どっちが上か下かってあんまり会話の中で気にしていないようです。

 「年齢(とし)、いくつ?」
 「いくつに見える?」

 質問を質問で返すのは、とても失礼なことですが、こう聞き返す人は、いったいいくつに見られたらうれしいんだろう? 20代頃なら2、3歳若く見られたら十分うれしいと思うけど、マダムの年齢では、それくらいではかえってうれしくない。7、8歳若く見られたらにやっとすると思うけど、それってかなりハードルが高い。

 それより、年齢を超越して「いい表情をしている。ステキな雰囲気をもっている。」と言われるほうがずっとうれしい。