揺れる40代

 ここのところ立て続けに、同年代の友人・知人から近況報告が届いている。仕事をしている人orしていない人、正社員orパート、仕事環境はさまざま。その人たちが、今の仕事とは全く違う分野の国家資格を取るために勉強を始めたり、違う世界で仕事を始めたりしている。それも異口同音に「50才までをめどに形にしてしまいたい」と、かなり具体的にプランができている。
 その中の一人は、薬剤師というしっかりした仕事を持ちながら、「チェック、チェックで神経を使い、医師の機嫌をうかがうのはもういい。残りの人生、自分の性格に本当に向いていると思える仕事をしたい」…。
 女性は、今の時代だいぶ少なくなってきているとはいえ、やはり結婚、出産、子育てなどの人生のイベントに応じて、働き方の選択を迫られるシーンがある。私もその時々に応じて働くスタイル、時間を選びながら今の仕事をし続けて20年以上になる。
 子供たちが成長し24時間べったり世話をしなくてもよくなった私がちょうど35歳くらいの頃、今後の働き方をどうして行くかいろいろ悩んで、今の働き方を選んだ。そして今40代、子供たちの巣立ちを目前にし、全部の時間を自分のためだけに使える日々はすぐそこ。残りの人生にどう決着をつけるかを考える時期に来た気がする。
 40代の今なら、体力もまだあるし、衰えては来ているけど記憶力や新しいことにチャレンジする気力もまだある。幸い両親の介護の心配も、今のところまだない。動けるのは今、という思いが強くなっている。
 今の私はこの仕事しかないなと思う一方、1年ごとに契約を更新していかなくてはいけないという不安定さ、時代の流れを考えると、このままでは…という思いもある。でも、まだ動き出せない自分がいる。