新作ドラマチェック(1)

●「拝啓 父上様」
 数十年前に板前さんの役でショーケンが出演していたヒットドラマ「前略 おふくろ様」も倉本聰さんの作品でしたよね。
 2年前の倉本作品「優しい時間」ほど重たくなくて、テンポもいいし軽い笑いもあります。舞台は北海道ではなく東京の神楽坂ですが、「北の国から」でときどき北キツネの映像が入ったりする代わりに、野良ネコが入ったりするなど、随所に倉本作品らしさが光ります。
 二宮和也クンの演技力はもちろんですが、やはり脇を固める俳優陣の存在感が光ります。八千草薫さんは相変わらず、おっとりとしたかわいい魅力を発揮されているし、梅宮辰夫さんもどっしりといい役。黒木メイサちゃんとの展開も楽しみです。
 関ジャニ横山裕クンは、さしずめ「たったひとつの恋」のKAT-TUN田中クンのキャラを引き継いでいる感じでしょうか。天真爛漫、田舎から出てきた役をいい味で演じています。(少年院にいたという設定はいらないかな)肌が真っ白で、つるっつるっなのにびっくりしました。
 森光子さんも正妻役で登場されるらしいし、今後の展開が楽しみです。

(余談)吉本新喜劇で、老女役の桑原和夫さんが自分のことを「八千草薫です」と言っておられるのですが、「八千草薫ってこの人のことだったの!」って娘が感動しておりました。

●「ハケンの品格
 いくら仕事ができるからってあそこまでツンケンすることはないと思うし、有能だからこそきっちりとした人との基本的な対応がこなせるんじゃないの?
 …という思いはあるものの、仕事が出来る、あくまでも努力に裏打ちされた有能な人のクールな態度は大好きなので、今後も見ていくことになると思います。篠原涼子さんならではの役どころですね。
 第一回目では有能さは、お茶をおいしく入れられることと、パワーリフトの操縦が出来ること、パソコン操作くらいしか紹介されていませんでしたが、今後どんな能力が出てくるのか。
 大泉洋さんの随所のアドリブ(多分)もさすがです。

●「東京タワー」
 速水もこみちクンのカツラが、どうしてもコントでかぶらされているそれにしか見えなくて、違和感が抜けません。本当の髪の毛をそれらしくカットするという選択はなかったんでしょうか。そこまで身を投じていない?
 まさに泣かせるようにタイミングよくコブクロの曲も挿入されるし、ストーリーそのものも「涙」が大前提だし、昔の懐かしい出来事もいっぱい出てくるし、感動が予定どおり…っていうのが見えてしまっているからなあ…。
 うう〜ん、来週以降は、片手間に見ることになりそうな予感。