お正月休みはこれでした

愛の領分

愛の領分

潮流 (講談社文庫)

潮流 (講談社文庫)

 日常生活でもそうですが、ますます登場人物の名前を覚えるのが苦手になっています。特に前半は、「果たしてこの人物は、今後の展開のキーパーソンになるのか」がわからないので、どの程度記憶にとどめておいたらいいのか、そのさじ加減がわかりません。ほんのチョイ役の人にまで、しっかり苗字が出てくるので結構つらかった。
 始めに読んだ「愛の領分」は、古典的なしっかりした文体だったのに対して、「潮流」は、今風の短文の淡々とした描写が続き、お互いにその落差が新鮮でした。