通勤電車

 本格的な仕事始動日。朝の通勤電車は、ぎゅーぎゅー詰めとまではいかず、軽く肩が触れる程度。そうなると、隣人のヘッドフォンの位置はもろに私の耳のそばになる訳です。ヘッドフォンをしている人のそばには、立たない、座らないを鉄則にしている私ですが、身動きできない状況では、ひたすらその漏れてくる「雑音」に耐えて時間を過ごさなくてはいけません。
 若者の「シャカ、シャカ」の一定のリズムも不快極まりないけど、向学心の旺盛そうなビジネスマンが聴く英会話(英語、と断定できるほどの漏れ方!)の破裂音やオーバーなイントネーションも相当なモンでした。予測の出来ない時にやってくるザリザリ音だから、本当に心臓に悪い。
 「ボク、漏れてるわよ!」とマダムを気取って言ってみたい!

 仕事仲間は、朝から人身事故のまさにその車両に乗ってしまい、1時間の缶詰状態だったらしい。私も反対の線路だったから4分遅れで済んだけど、まさに今救助活動をしています、の現場の横を通り過ぎての帰宅でした。新年早々なぜ?新年早々だから?などと考えながらのいろんな思いを乗せた通勤電車です。