超セレブマンション訪問記

 いわゆるセレブな方たちだけが暮らしておられる豪華マンションにお邪魔する機会がありました。場所は、知恩院や青蓮門院などが立ち並ぶ静かな場所。門をくぐると拝観料の入りそうな日本庭園風のアプローチを通り、オートロックのドアが。そして中に入ると藤村俊二似のまさに「執事」と呼ぶにふさわしい管理人さんが上品な笑顔でドアを開けてくださいます。ひぇ〜こんなの、初めてだ!
 アメリカ、インドネシアでの生活が長かったその人のお宅は、当然ゆったりとした配置と、無駄なものは一切露出していないセンスのいい落ち着いたインテリア。庭に来る鳥をながめるための双眼鏡や、英語のペーパーバックスがさりげなく置いてあります。
 30戸ほど生活しておられ、子供がいる家庭は1件だけ。名前を聞けば誰でも知っている各界の有名どころの名前が次々と出てきます。
 2時間ほど優雅な時間を過ごさせていただいた後、外に出るとお隣のご夫婦が帰宅されたところ。「こんばんは」と声をかけてくださるその笑顔と優雅なたたずまいは、まさにセレブだけが備えている雰囲気…。あぁ、圧倒…。
 「地下の駐車場から出たほうが早いから…」とエレベーターで来たときとはちがう出口へ。エレベーターのドアが開くと、そこはベンツ、ベンツ、ベンツ…。いわゆる国産車、軽、ワゴン車など一切とまっていません。同型の真っ赤なフェラーリが2台並んでとまっています。見れば同じ部屋番号表示…。これを2台所有されているのね…。名前は知らないけれど皇族方が乗られるような大きな車に、見たことのないような外車がぞろぞろと…。そのヘンの外車のショールームより「品ぞろえ」が充実しています。
 「お友達が作ってくれたお雛様や、このあいだ買ったお雛様の掛け軸を見ていただきたいから、今度は女性だけでお雛様の集まりをしましょう」と、ここでも裕福な暮らしとハイソな交友関係がうかがえるお言葉…。
 「(こういう世界があったのねぇ…)」と私には全く無縁の世界に入り込んだ感じ…。
 すみません、「有職マダム」を名乗るなんて100年早い。「マダム」とは、こういう方をいうのね…。