こいのぼり

 こいのぼりって、男の子が何歳くらいになるまで飾るものなんだろう。お雛様は、女の子がお嫁に行くまで飾る気がするけど。
 うちはたしか、小学校低学年ごろまで飾った気がする。マンションのベランダ用の小さいサイズを買ったので、なんとなく子供の体格と合わなくなってきた頃か。
 近所のおうちは、3メートル以上もある大きなこいのぼりが、庭に堂々と飾ってある。このうちの男の子は高校1年生。いまさら「子供の日」という年齢でもない。「うちには跡継ぎの男の子がいますよ」と自慢するような商売をするおうちでもない。それとも単純に親の深い愛情の表現か。天気を気にしながら、あげたりしまったりしたのも遠い昔のこと。

 薫風に元気よく泳ぐこいのぼりと田園風景とのコラボは、まさに平和の象徴。