芥川賞作品

 

ポトスライムの舟

ポトスライムの舟

 ふ〜ん。

 「つつましやかに生きている女性の、そのときどきのささやかな縁によって揺れ動く心が、清潔な文章で描かれていて、文学として普遍の力を持っている」選考委員 宮本輝 氏のことば。

 登場人物にも、ストーリーにも、表現にも、何一つ動かされるものがなかった私は、不感症???

 もう一遍の「12月の窓辺」。登場人物の名前を「ツガワ」とカタカナで表現するのは前作と同じ流れだから、「そういうもん」として読んだけど、「V係長」「Q先輩」「P先輩」の表記が気になって気になって。日本人にはこんなアルファベットで始まる名前の人いないもん。