英国ロイヤル・バレエ団「ロミオとジュリエット」

 今回のバレエをキーワードで並べるなら
 「美の極致」「うっとり」この2つでしょうか。人間ってなんてすばらしい愛の表現方法を持っているのだろう。人間の体って、鍛えるとここまでたどり着けるのね。

 自分の中で「ここだけは絶対!」という箇所を決めていった。ひとつは当然、ロミオとジュリエットが愛を語り合うバルコニーのシーン。今回の「マクミラン版」はかなり美しい振付らしい。そしてもう一つは、ケータイのCMでも使われていた曲が流れる舞踏会のシーン。 
 お人形遊びに興じる14歳の少女が、愛を知りみるみると女性らしく変貌していく表現の素晴らしいこと。そしてきれいに空(くう)に余韻を残しながら流れるように舞う衣装の美しさも、舞台だからこそ発見できた。あの透明感、ドレープのバランス…さんざん試行錯誤をしたうえで決定されているんだろな。
 東京では複数回公演があるのに、関西ではこの日だけ。このアンバランスもファンにとっては嘆きどころのよう。最終日でもあり客席には、舞台監督(私は知らなかったけど友人が教えてくれた)やスタッフの姿があちこちの席に…。

 バレエは、オペラのように字幕もないし、歌舞伎のようにイヤホンガイドもないし、ストーリーが分かりにくい部分もある分、その感情表現、バレエそのものの技術は見ているだけで理解できる。

 バレエは、やはりロビーが華やか。西宮という場所柄もあるけど、やはりみんなおしゃれしてきているし、バレエレッスンを継続中…という雰囲気の人がたくさん。非日常の中のひとときだった。



 この1週間は、仕事&暑さ&モロモロでくたくただった。そんな中でも、先日NHKで放送されたニーナ・アニナシビリの録画も細切れに15分ずつではあったけど全部見たし、youtubeでもさまざまな映像を検索。人物関係とストーリーを印刷し、通勤の電車の中でもしっかり確認。プロコフィエフの曲もしっかりチェック。前日は22:30PMにはお布団に入り、体調を万全にして行った。チケットを取ってくれたフリークの友人に笑われるほどの万全の態勢で臨んだ!
 準備も含めて、濃密な時間をしっかり堪能できた。
 明日からも、お仕事、がんばろー。