息子、帰省

金曜日の夜、あわだだしく帰ってきて、昨日は彼女さんとお花見デート。
今日は、行きつけの美容院で髪を切り、掘りたての筍と野菜いっぱいの夕飯を食べて、さっき川崎へ帰って行った。

 7月いっぱい続くハードな研修スケジュールの中身を見せてもらったり、寮での生活ぶり、会社のこと、東京の事情など、細々としたことを聞いて様子が見えて少し安堵できた。



 あれも持たせてやりたい、これも食べさせてやりたい…と、相手はもうお給料を貰う社会人なんだからそこまでしてやらなくても…と思いながら、ついついいろいろ動いてしまう私。気づけば、母が私にしてくれていたのと同じようなことをしながら同じようなセリフを言っている自分がいる。その頃は、自分のことで精いっぱいで、前しか見えていなかった。私を遠くにやる母は、こんな思いだったんだ…と今さらながらに感謝する。



 今日は今年最後の花見日和。夫が「ピクニックしよう」と言い出し、息子と3人で(娘がいなかったことが残念)近所の公園へ出かけ、桜の木の下でおにぎりを食べた。何年ぶりだっただろう。子供たちが小さいときはこうやってよく外でお弁当を食べた。風が吹くたび、桜の花びらが雪のように舞う。

  新年度が始まり一気に私の仕事も忙しくなってきた。息子の旅立ちのさみしさも、その忙しさにかき消されつつある。それはそれでさみしい気もするけど、でも十分に自分の気持ちに向き合ったので、このフェイドアウトも「有り」かなと思う。


お弁当箱を片付けようとしたら、ピクニックバスケットの中にも花びらが残っていた。