水無月

kawak2005-06-08

 この時期限定の京都の和菓子といえば、その名も「水無月」。
その昔、6月になると氷の貯蔵庫「氷室*1」から氷を切り出して無病息災を祈ったということで、その氷に見立てたお菓子です。
 ういろうのようなもちもちっとした生地の上に、大きめの大納言小豆が並び、寒天でつやが出してあります。
 形は、三角。白、抹茶とありますが、私のお薦めは、なんといっても「黒糖」。少し冷やして食べると絶妙です。

 先日読んだ角田光代さんの「対岸の彼女」のなかで、仕事の肉体疲労感の程度を表すとき、甘いものが欲しくなる度合いの5段階で「甘1」から「甘5」と表現していました。
 ちなみに精神的ストレスの度合いは、お酒を飲まなくてはやっていられないということから「辛1」から「辛5」まで。

 私はお酒がいただけないので、肉体的疲労も精神的疲労も、すべて甘いものに頼っています。ふわふわの洋菓子ももちろん大好きですが、やはり心底疲れを取りたい時は、あんこどっしりの和菓子が欲しくなります。

 今日は、「甘5」超。
 2きれ、食べてもいいかな。 

*1:京都には、氷室(ひむろ)という地名が残っています