夏の旅行

kawak2005-08-12

 登山、してきました。八ヶ岳連峰の中のひとつ赤岳です(標高2899m。登山口は1500mあたり)。7:20AMに登り始め、下山をしたのが17:30PMという、日帰り登山。いやぁ、大変でした。4日前の出来事なのに、ムッシュも私もまだ筋肉痛です。
 4年前にも燕岳(標高2763m)に登ったのですが、頂上に這うようにしてたどり着いた時には、頭痛、吐き気に見舞われまさしく高山病にかかってしまったので、"登山はもう当分No,thank you" と思っていました。なのに、また懲りずに挑戦してしまった。
 頂上も目の先に見えていて、あと30分もあればたどり着ける、という地点で娘と私はリタイヤ。鎖につかまりながら、鉄のワイヤで作られた急階段をたった5段上るだけで、休憩、と言う状態になり、前回の悪夢がよぎりはじめたから。娘は、体力は余裕があったものの、この先に続く難所を見たら、恐ろしさのほうが勝ち始めてしまった様子。帰る時の姿勢を考えたら、足がすくみそうな箇所がいくつも。
 というわけで、息子とムッシュ2人は登頂できました。

 「なんで、こんなしんどい目をして山に登るのだろう」と、永遠のテーマを考えながら一歩一歩足を持ち上げて進んでいきます。
 頂上でしか見られない素晴らしい景色に出会うため?・・・ちょっと違う気がする。それならロープウェイで登っても同じだし。
 自分の限界への挑戦?・・・そんなかっこいいもんでもないなぁ。
 でも、私が好きなのは下山をするとき。「よくこんな険しい岩場を登ってきたなぁ」と登りのしんどさを思い出しながら自分をほめたい気持ちに包まれているのが、他では得られない感覚。

 体が慣れる最初の1時間が辛かった娘。学校行事で富士山を制覇したものの、やはり下山は膝がしんどかった長男。鎖に体重を預けすぎて変な場所の筋肉が痛いムッシュ。心臓がバクバクしている私のリュックを代わりに持ってくれた家族たち。登りはみんな自分のことでいっぱいいっぱいで、口数も少ないけど、下りは達成感に包まれながらいつもは出来ないゆったりした会話も交わせます。

 いつまで子供たちが付き合ってくれるかわからないけど、そんなうちの夏休み。


 昨日の白馬岳の崩落、他人事とは思えません。合掌。