平山郁夫 平成洛中洛外図屏風 (NHK教育テレビ 再放送)

 今日の朝9時から再放送として放映された1時間のドキュメンタリー番組。
日本画家の巨匠平山郁夫画伯が、2年前に手がけた8隻の屏風絵に京都を仕上げていく過程を、ずっと追っていました。
 デッサンから下絵、大下絵を経て完成までの様子は、日本画に詳しくない私でも、その集中力と繊細さの迫力にどんどん引き込まれていきました。
 「空気感」…いい表現ですよね。
 70歳を超えてからもこんな風に創作意力を維持できるという、そのエネルギーはどこから来るのでしょうか。

 私自身人生の後半を迎え、「自分の人生において、何か成し遂げたと言えるものがあるのだろうか」という問いに愕然としてしまうこのごろです。

 久しぶりにいい番組をじっくり見ることができました。CMも入らないこういう良質な番組は、本当にほっとします。