センスのいい人

 中学の保護者会で、久しぶりに見かけしました、結婚当初に住んでいたマンションでお隣同士だったママ友だち。お互いの引越しで離れ離れになってしまいましたが、幼稚園で再会したけど小学校はちがう学区、再度中学で同じになりました。
 ご主人は、京都市芸大の日本画を専攻し、今は高校の美術の先生。創作活動は続けておられて入選もコンスタントにはたしておられる人。奥さんは、同じ大学で染色を専攻しておられた人。
 とても雰囲気のいいカップルで、芸術同士ならではのセンスが随所に伺えるとってもおしゃれな暮らしぶりでした。彼女の普段着も何って言うことはないデザインなのに、洗練されて見える。芸術家がなせるわざでしょうか。
 先日、彼女が着ていたコートに私は釘付けでした。赤紫のフラノ生地(これだけでも結構なインパクト!)に大き目のペイズリー柄が全身に散った細身のシンプルなロングコート。そういうコートを売っているお店を知っておられるということ、そのコートを選んだというそのセンス、それをさりげなく着こなしてしまえるその雰囲気、脱帽です。特別、美人!ってお顔立ちでもないし、華奢な体つきの小柄な人なのに、何なんだろう、その漂ってくる雰囲気は…。私には絶対に備わっていないそのたたずまいが、ただただうらやましい。
 先日は、声をかけるタイミングを逃してしまったけど、今度会ったらあのコートのこと、絶対に聞いてみたい。