電車の中で

 帰路、私の前に座った今どきファッションのギャル風女の子とその母親。なにやらニコニコとうれしそうです。手提げ袋からチラシを数十枚取り出して、順々に見ています。どうも大学のサークルの勧誘チラシのよう。
 「(大学の入学手続きに行って来た所かな)」と理解できました。
 その女の子が膝に置いていた黄色い手提げ袋の表面に「やったね!京都大学(入学おめでとう・・・みたいな内容)」がでかでかと70ポイントくらいの字で印刷されてます!よく見ると生協が配布している袋のようです。
 「(ええっ、この子が京都大学!)」
 ごめんなさい、外見で判断してはいけません。でも、生協さんもすごい袋を作られるんですねえ。それを堂々と持って歩く勇気もすごいなと一瞬思ったけど、いいえ、いいえ、いろんなものを我慢して、犠牲にして、お勉強をがんばってきたんだもんね、それくらい自慢したっていいヨ、晴れがましい姿を大いに見せ付けてください。おめでとう。私は、心からそう言いました。

 息子も先輩たちの合否情報が次々と耳に入ってきて、「明日はわが身」とここんところちょっとナーバスな様子です。