「歩いても歩いても」

 離れていた親戚が集まる日の気の重さ、幼いころの郷愁、言葉のとげ、ちいさな苛立ちなど、誰もが経験したことのある心のひだを丁寧に描いた作品でした。
 決して派手さはないけど、「ああ、こういう感じ、あるなあ」と思い出させる表現が随所にあり、なんともいえない空気に包まれました。是枝監督のその目の先にある風景を、そのまま素直に映像として表現されていています。
 個人的には、いとこ3人が大人のサンダルをひっかけて散歩に出るシーンが好きでした。「そうよね、親戚に行った時って、はいてきた靴をそのまま履いて外に出るのは面倒くさいから、そのへんの大人のつっかけをはいて外に出るんだよね」なんて、心で思いながら。
 みょうがと枝豆の混ぜご飯、味付けは、どうするのかな。夏にふさわしい一品だし、作ってみたい。

 観客の年齢層、高いです。ほとんどが40代後半、50代、60代。みんな姑の立場、おばあちゃんの立場で観られていたのでしょう、笑いのタイミングがそれ、でしたから…。毎回、立ち見も出てたようです。
4月に行った「Live image7」のライブで、ゴンチチさんのこの曲を聴いてきたばかりだったから、感動も格別でした。

お願いだから、ストーリーが終わっても曲が全部終わるまで、立たないでぇ〜。





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