「おくりびと」

 ネットでチケットを予約して、その手でいつも訪問させていただいているNashiraさんのページを見たら、あら偶然、Nashiraさんも観てこられたばかり!「観て帰ってから…」と、あわてて読まずに閉じさせていただきました。

 私の今回の第一の目的は、久石譲さんの曲とチェロの音。娘がチェロを始めたこともあり、思い入れの強い楽器なのです。庄内の美しい景色にあの美しい音色がしっかりマッチしていました。エンディングで流れるときには、タンバリンの音も効果的。さすが久石効果です。
 本木さんが美しい。山崎務さんもいい味。余さん、笹野さんをはじめバイプレイヤーがやはりしっかり脇を固めているから安心して観ていられる。広末さんは、納棺師という仕事に理解を示していく心の動きをうまく演じていたと思いますが、私にはあの舌っ足らずなしゃべり方が…。

 観客の年齢層はすこぶる高く、ご夫婦で来ておられていた方が多かった。
 二つ隣のおばあちゃん、家で観ているんじゃないんだからさ、いちいち画面が変わるたびに横のおじいちゃんに「あっ、石!」「ふふん…」「おとうさんかな…」とか言うの、やめてもらえません?しゃべり癖が止まらない人は、DVDになってから家でゆっくり観てくださいよ。私の涙、あなたのその声で、ことごとくひっこんでしまいましたわ。