「カシオペアの丘で 上・下」重松清

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(下)

カシオペアの丘で(下)

 余命を宣告されたガン患者を扱ったテレビ・本はさんざん見てきたので、最近は冷静に客観視できるようになってきた。「涙は流さないぞ」という覚悟で読んでいるというほうが正しいかも。
 テーマは、「ゆるし」・・・。ゆるされたいこと、ゆるせないこと、ゆるされないこと・・・。そういう重みに、人は死を前にしたときどう向き合うか・・・。

 「ガン」では泣かなかったけど、「私、こんなシーンで涙が出るんだ」・・・と別の自分を発見。

ミウさんと川原さんが、かかわりすぎ・・・。この4人の中に、そこまで入り込んでかかわるのは、実生活ではありえないしうっとうしい。