お通夜

 ご近所のご主人(70代)のお通夜に参列してきた。
 お子さんのおられないご夫婦。

 
 供花は、奥様のお仕事先、親戚、町内会のものだけ。
 この年齢ならお子さんの勤務先関係の人の参列があったり、長い読経に暇を持て余すお孫さんのあどけない様子が見られたりというのが、よくある光景なのだけど、そういうざわめきが一切ない。今までに参列したお通夜の中で、いちばんひっそりしたものだった。

 いろんな送り方があり、「ひっそり」が決して良くないとは思わないけど、お子さんがいないというのは、こういうところにも違いがあるんだと、また別の意味でしんみりしたお通夜だった。