オペラ「アイーダ」(プラハ国立歌劇場)@大阪厚生年金会館

 
 会場が古いということもあり、椅子は狭く足がのばせず、私のような後方に座っている者にとっては字幕は小さく、喫煙コーナーの換気がうまくいっていないのか、休憩時間のロビーは何となく煙っぽく…。場所柄もあるのでしょうが、前回鑑賞した兵庫県立芸術文化センターの方が客層もおしゃれで、全体が洗練された感じ。やはり、会場のグレードの高さは、オペラそのものの感動にも影響する…なんて言っているうちは、私も素人やね。

 でも、やはり歌は一流。アリアのせつない歌声は、おなかの底から湧きあがってくるような感動があり、時おり涙が出そうになる。男性のバリトンの声は朗々としていて、震えが来る。やはり、オペラのだいご味はこれ。 

 今回はほとんど舞台転換がなく、特に目を引くような演出もなかった。そのかわりバレエの時間が長く、踊りのすばらしさを堪能することができた。

 「それにしてもオペラって、男と女、くっついただの離れただの、嫉妬やねたみのオンパレードやね」とムッシュ。そうね。