葉巻を吸ってみたい

約束の冬(上)

約束の冬(上)

約束の冬(下)

約束の冬(下)

 久々に上下巻の作品にチャレンジしました。何の予備知識もなく、図書館の棚からきれいそうなのを選んだというこのいいかげんさも、たまにはいい?
 54歳の男性とその隣に住む32歳の女性のそれぞれの話が、章ごとに展開していきます。まるで2冊の本を同時に読んでいる感じ。
 長編小説とはいえども、特別に大きな事件が起こるわけでもなく、悪い人が出てくるでもなく…。材木、空を飛ぶ蜘蛛、ゴルフ、葉巻の話がやたら詳しく何度も登場してきます。
 特に葉巻は、その銘柄や特徴などがかなり専門的に描写されています。外国人の多いホテルのロビーとか、学生時代に少しお手伝いをした京都国際会議場の受付での香りを思い出し、どなたかに手ほどきを受けてみたい気になっています。普段タバコとは無縁の生活をしている私にも、吸えるものなのかしら。葉巻は、口の中だけで転がす、と書いてあったけど。

 最近、50代半ばの男性に縁の続くkawakです。