「ダブル・ファンタジー」村山由佳
- 作者: 村山由佳,久留幸子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/01/08
- メディア: 単行本
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えっ?結局、仕事はどうなったん?あんなに悩んで家を飛び出して、書きたいもん、書けたん?ここをきっちり描かないと、主人公はただの「色ぼけの35歳脚本家」で終わってしまうと思うんだけど。岩井を失ったところで全然同情もできない。
あの唐突に登場したお坊さんって何だったん?
「週刊ポスト」に連載されていたらしいけど、1話の中でそれなりの見せ場を設け、サラリーマン受けするシーンを盛り込まなければならない…っていうのが丸わかり。パーツ、パーツは繊細な目線で描かれていてさすがと思わせるのに、それらがうまくつながっていない気がする。特に後半はまったくまとまりがなく、ばらばらな印象。