読書

眠る前に

あこがれのため息作者: 有吉玉青出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1998/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 「○○な女」というタイトルで綴られるエッセイ。「ヴァンサンカン」に連載されていたものらしい。 共感するところは多々あるものの…

ほれぼれ

白洲次郎と白洲正子―乱世に生きた二人作者: 牧山桂子,須藤孝光,青柳恵介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/09メディア: 大型本 クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る 後ろの方から横書きで「白洲次郎 プリンシプルのある人生」が始まり、前の…

俵万智さんの

朝日新聞の夕刊に週1で連載されていた「か〜かん、はあい」が終了した。息子さんが2歳のときに始まったこの連載は、読み語りした本や童話に対する息子さんの反応や関わりを記したものだった。 言葉やストーリーに対する息子さんの純粋な反応が、とても懐かし…

療養中にあれこれ

離愁 (角川文庫)作者: 多島斗志之出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/25メディア: 文庫 クリック: 5回この商品を含むブログ (12件) を見る 徹底して人とのかかわりを好まず、若くして死んだ美しい叔母の人生を、手紙や手記をたどって調べていくわたし…

「点と線」松本清張

点と線 (新潮文庫)作者: 松本清張出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1971/05/25メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 96回この商品を含むブログ (181件) を見る 朝日新聞夕刊で生誕100年の記事が連載されていた。断片的な人の評価の寄せ集め知識で知った気に…

「嫉妬」林真理子

([は]1-4)嫉妬 Hayashi Mariko Coll (ポプラ文庫)作者: 林真理子出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2009/08/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (5件) を見る 短編集。 女性から女性に対する「嫉妬」を書いている。 いろんな年代…

芥川賞「終の住処」

真剣に悩んでいます。私は、読む力がないのか。 読めない。 掲載されている「文芸春秋」を購入。延々と段落の区切りのないまま文章が続きます。内容が変わっても段が変わることなく、延々と続きます。余白一切なし。主人公の心のままに…といったら、そうなの…

エッセー

グダグダの種作者: 阿川佐和子出版社/メーカー: 大和書房発売日: 2007/06メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見る 阿川佐和子さん。アラフィフの私などからみると、その魅力がとても具体的にわが身に迫ってくる。 某週刊誌では、さ…

「夜の桃」石田衣良

夜の桃作者: 石田衣良出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/05/22メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (16件) を見る 「週刊新潮」に連載されていたものらしい。なるほどね…。 美しくて貞淑な奥様と2人の愛人。おじさま受けする性描写が延…

芥川賞作品

ポトスライムの舟作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/02/05メディア: ハードカバー購入: 3人 クリック: 43回この商品を含むブログ (124件) を見る ふ〜ん。 「つつましやかに生きている女性の、そのときどきのささやかな縁によって揺れ動…

雑誌「HERS」5月号

今月号の記事。「夫に言われるよりもがんばれます 『息子目線』が私を変えた」 このタイトル、突いてるねぇ。 まさにそう。うちのムッシュは世間一般的な50代ですから、美容院帰りの私のことを特に言及したりしません。(「褒める」なんてのは、望んでない…

「平成女子図鑑」三浦展

平成女子図鑑―格差時代の変容 (中公文庫)作者: 三浦展出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2008/11メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (5件) を見る ファッションや読む雑誌、学歴、結婚等から現代の若い女性を類型化し、志向を…

「海と川の恋文」松本侑子

海と川の恋文作者: 松本侑子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/12/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る まぁ〜、「なんでもあり」の作品でした。どんな作品でも、とりあえず斜めにでも最後まで読み通すのが私の信条ですから、読みまし…

「カシオペアの丘で 上・下」重松清

カシオペアの丘で(上)作者: 重松清出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/31メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 22回この商品を含むブログ (99件) を見るカシオペアの丘で(下)作者: 重松清出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/31メディア: 単行本購…

[婚約のあとで」阿川佐和子

婚約のあとで作者: 阿川佐和子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/02/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (21件) を見る あるときは、言いたい放題の政治家たちをうまく操縦する司会者、またあるときはいろいろな分野の人たち…

讃歌

讃歌作者: 篠田節子出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2006/01/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (13件) を見る クラシック業界の裏側が見えてくるかなりドロドロした物語。途中で「どうでもええやん!」っていう気になって…

ど真ん中

純愛小説作者: 篠田節子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (11件) を見る 図書館で本を借りるときの第一条件は「本がきれいなこと」。以前、書くのもおぞましいような悲惨な本に出会って以来、こ…

「ダイイング アイ」東野圭吾

ダイイング・アイ作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/11/20メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (135件) を見る こういうミステリーを読み始めると、何にも手に付かなくなってしまうから、困ったもんです。気持ちが悪くな…

「おひとりさまの老後」上野千鶴子

おひとりさまの老後作者: 上野千鶴子出版社/メーカー: 法研発売日: 2007/07/01メディア: 単行本購入: 13人 クリック: 480回この商品を含むブログ (176件) を見る上野千鶴子先生といえば、京都の大学で教鞭をとっておられたころから、社会学&ジェンダーの第…

「なぜ日本人は学ばなくなったのか」

なぜ日本人は学ばなくなったのか (講談社現代新書 1943)作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/05/20メディア: 新書購入: 7人 クリック: 29回この商品を含むブログ (40件) を見る 斎藤先生、いろいろ多方面にわたって書いておられますね。結構、…

ウェブ人間退化論

ウェブ人間退化論―「社会のIT化」は「サル化」への道!?作者: 正高信男出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2008/05/27メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 112回この商品を含むブログ (7件) を見る 私たちの年代は、パソコンやケータイを持たない時代を経験…

檀ふみ「まだふみもみず」

まだふみもみず (幻冬舎文庫)作者: 檀ふみ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2003/08/01メディア: 文庫この商品を含むブログ (3件) を見る この中に、「(私は)アメリカ人とは(結婚は)ムリだと思う」なぜなら「月を語れないもの、アメリカ人とは…」っていう…

森見登美彦「新釈 走れメロス」

新釈 走れメロス 他四篇作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2007/03/13メディア: 単行本購入: 35人 クリック: 814回この商品を含むブログ (340件) を見る いまさらですが…。 「山月記」(中島敦)、「藪の中」(芥川龍之介)、「桜の森の満開の…

高樹のぶ子「億夜」

前回の「氷炎」に引き続き…。人が死にます。このあとみんなそれぞれに幸せになっていくんだろうな、という終わり方をしません。 箱に書かれたメッセージの意味が、後半のストーリーにほとんど影響を与えていないというのも、構成力に「?」を感じます。 こう…

重松清「送り火」

送り火作者: 重松清出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2003/11/10メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (20件) を見る「富士見」という地名をキーワードに展開される9つの短編集。 重松さんという作家は、「きよしこ」「エイジ」に代表され…

「氷炎」高樹のぶ子

京都が舞台なので、なじみの地名が出てくるのは興味深かかったのですが、重い。 ひたすら重いです。 誰一人として幸せになりません。たかが中年男女の「埋め火」を扱った作品なのに、なんでこんなに次々と人を葬ってしまわなくちゃならないの?

図書館で適当に

幸福を売る男作者: 藤田宜永出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/04/25メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る六月の海を泳いで作者: 広谷鏡子出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/04/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る

 不完全燃焼

地下街の雨 (集英社文庫)作者: 宮部みゆき出版社/メーカー: 集英社発売日: 1998/10/20メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (66件) を見る 短編集。 短編の面白みは、事象や日常の何気ない一部分を切り取って、その機微を表現する面…

森見登美彦「きつねのはなし」

きつねのはなし作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/28メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 602回この商品を含むブログ (280件) を見る 「太陽の塔」「夜は短し…」に続いて3冊目を読了。先の2冊とは、文体や雰囲気がかなり違うので…

「家日和」

家日和作者: 奥田英朗出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/04/05メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 41回この商品を含むブログ (135件) を見る モリミー・ワールドの「独特の毒」にすっかりやられてしまい、どの本を手にとっても「なまっちょろい」気がし…